リスキリングとリカレント教育の違いとは?企業が取り組むべき社員研修の進め方
2026年06月26日

「社内のAI人材が足りない」と悩んでいるなら、リカレント教育よりリスキリングが解決策になります。AI人材の需要は高騰し続け、大企業による囲い込みが行われています。採用難時代に突入した中小企業が現状を打破するためには、リスキリングが有効な手段になります。
今回はリスキリングの必要性や効果的な進め方、リカレント教育との違いについてまとめました。
リスキリングとリカレントの意味の大きな違い
リスキリングとリカレント教育はビジネスパーソンの“学び直し”という意味では共通しています。しかしながら学習の意味はまったく異なるものです。
企業主導のリスキリング学習
リスキリングとは従業員が新しい業務スキル・知識を習得するための取り組みで、最大の特徴は企業主導で学習を進めるところです。
企業は「組織力の強化」「AI人材の育成」「企業イメージの向上」などを目指し、従業員を再教育するためにリスキリングを実施します。
経営戦略の一環として行いますが、従業員側にもメリットが多いプロジェクトです。雇用する側・される側の双方にプラスになる研修として、近年需要が急上昇しています。
リカレント教育との違い
リカレント教育もビジネスパーソンのための再教育になりますが、個人主導で行う点がリスキリングとの大きな違いです。
収入アップや専門分野へのキャリアチェンジを狙えるものの、最近は「時代遅れ」と評されることが増え、デメリット面が浮き彫りになっています。
なぜなら、企業主導で進めるリスキリングとは異なり、個人で再教育を成し遂げるのは時間的・費用的なハードルが高いからです。
またインプット重視の学びになるため、お金と時間を費やして学んだことを「実践の場で活かせない」という声もよく見聞きします。
リカレントからリスキリングへの変化
リカレント教育にもメリットはありますが、時代の流れとしては圧倒的にリスキリングの注目度・人気度の方が高まっています。
学びの主体が「個人」から「企業」に移り、学習スタイルの重心が変化した背景には「終身雇用の終焉」と「DX・AI時代の突入」が影響しています。
とりわけ生成AIの普及によって、ビジネスモデルは大きく変化しました。現在、激化する競争の中で生き残るにはビジネスのあらゆる場面で“スピード”が求められ、人材育成も例外ではありません。
リスキリング研修に取り組むべき3つの理由
研修の実施にはお金がかかりますが、リスキリングへの投資によって、企業は様々な場面でリターンが見込めます。
生成AI時代の経営戦略
リスキリングは生成AI時代の経営戦略として、どの企業にとっても欠かせないアプローチです。
企業が「リスキリングに取り組むべき」とされる理由として、AI人材の不足を補う目的だけではなく、リスクマネジメントの側面も無視できません。
外部のAI人材に依存すると高額の費用がかかる上、社内のノウハウが流出する恐れがあります。
AIリテラシーが低いと、情報漏えいなど運用上のリスクも伴います。AI時代特有のリスクに備えるためにも、リスキリングによるリスクマネジメントは効果を発揮します。
採用コストの削減
リスキリング研修を実施する理由の1つは、採用コストの削減です。
外部から新たにAI人材を雇用するよりも、現行メンバーのAIスキルを強化する方が採用コストを抑えられます。
従業員にとっても、企業のお金でスキルアップできるリスキリングはありがたい取り組みのため、モチベーションアップにもつながるでしょう。
従業員の転職・退職が減ることも、間接的な採用コストの節減効果を見込めます。
その他、若い世代に「成長機会を与えてくれる企業」というブランディングの影響も少なくありません。
採用ブランディングによって「採用の質・量を高めたい」と考え、研修を実施する企業も増えています。
競争力の向上
生成AIの普及によって既存スキルが急速に価値を失い、AIを使いこなせない企業は競合に競り勝てなくなりました。
競争力を向上して経営リスクを緩和するためにも、企業はリスキリングに取り組むべきです。
リスキリングによって組織全体のデジタルリテラシーを底上げすれば、企業に損失を与える脅威を回避しやすくなります。
業務の効率化も進み競争力は自ずと向上します。「属人化」や「情報格差」の課題も解消され、生産性もアップします。
時代の波に乗り遅れることなく、新しいサービスを開発しやすい環境が整備されることも、競争力強化に貢献します。
リスキリング社員研修の進め方5ステップ
研修を実施しても、進め方に問題があると狙う効果を得られません。
①リスキリング研修の目的を設定
実施目的がハッキリしない状態で研修を進めると、習得したスキル・知識が現場の課題とズレてしまうことがあります。
研修を始める前に「なぜ研修を行うのか」という目的を設定することが重要です。目指す従業員の理想像を明確にして、経営課題と連動させた目的を定めましょう。
②スキルギャップの把握
目的を設定した後は、スキルギャップを把握するステップに移ります。
従業員1人ひとりのスキルを“見える化”すると同時に、現場のヒアリングを行い、現状で足りないところを調べます。
対象者のスキルギャップを埋めるためのプログラムを組み立てることで、研修効果を最大限に引き出すことが可能です。
③研修スタイルの選定
研修スタイルの選定も大事な要素です。学ぶ内容によって、最適な研修スタイルを選びます。
実践力を鍛える効果が高い集合研修は、高額の費用がかかる上、スケジュールの調整も大変です。
頻繁に開催すると通常業務に差し支えるおそれがあるため、隙間時間を有効に使えるオンライン研修もおおいに活用したいところです。
④知識・スキルの活用環境を整備
研修がある程度進んだら、習得したスキル・知識を活用できる環境を整備することも大切です。
せっかく学んでも現場で活用する機会がなければ、従業員も「なんのための学習だったのか」と虚しくなってしまいます。
学習した内容をアウトプットしてスキル・知識を定着させるためにも、小規模のタスクやプロジェクトを用意するプロセスは外せません。
実践の場で成功体験を積み重ねれば、従業員も達成感を得やすくなります。
⑤リスキリング効果の測定
リスキリング研修は長期スパンで継続して行うため、研修効果を測定するプロセスも必須です。
実践の場で出た成果、反省点をスピーディにフィードバックすれば、従業員がやる気を失うこともありません。
リスキリングに失敗する企業は、フィードバックのプロセスを省略しているケースが多く見受けられます。
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約5,000コース!業務に直結する階層・職種別研修
会員になると、約5,000コースものオンライン研修を自由に受けられます。
業務に直結する階層・職種別研修が揃っているため、立場・職業に応じて焦点を絞り、“自分ごとに感じられる内容”を学べます。
自社業務にマッチするリスキリング計画をサポート
会員制の強みを活かし、サポート体制も万全です。自社業務にマッチするリスキリング計画もサポートしてもらえるので、研修の組み立て方に不安を感じる企業にも安心です。
必要に応じて自社業務に特化したオリジナルプログラムも追加できます。「早い段階で実践的なスキルアップ効果を実感した」という声も多数寄せられています。
モチベーションを上げる双方向研修が充実
リスキリングは長期スパンでの取り組みになるため、モチベーションを上げるための工夫が不可欠です。
受け身の学習になる「セミナースタイル」の研修だけではなく、双方向研修スタイルの「Webセミナー」も充実しているため、ロールプレイングやグループワークによるトレーニングも可能です。
講師や他の受講者と実際にコミュニケーションを取れるので、メリハリのある学習ができます。
個別フォロー体制を構築!研修ポータルシステムを搭載
研修担当者にとってもメリットが多い「研修ポータルシステム(LMS)」を搭載しています。
LMSは受講者の学習状況・課題を可視化し、個別フォロー体制を構築するのに役立ちます。
研修業務の負荷を大幅に削減できるため、研修担当者からも「受講者のフォローに尽力する時間を捻出しやすくなった」と評判です。
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コラム執筆者
「サイバックスUniv.」会費制サービスは、eラーニングと公開研修あわせて約5000コースが定額で受け放題となるサービスです。1998年4月より「企業の未来は人材が創る、伸びる人材が企業を創る」をコンセプトに、ITを取り入れた新しい教育スタイルを提供しております。幅広い研修ラインアップをご用意しており、業種や職種を問わず、現在3,000社以上のお客様にご利用いただいております。
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