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心理的安全性をぬるま湯にしない関わり方とは?高める3つのメリットと方法

2023年06月14日


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心理的安全性をぬるま湯にしない関わり方とは?

 

職場で意見を求められたとき、まわりの反応が気になって何も言えなかった経験はありませんか? 発言できなかったのは性格の問題ではなく、職場の“心理的安全性”が低いことが原因かもしれません。

 

Googleはハーバード大学の教授が提唱したこの概念について、4年もかけて独自の研究を続けました。
そして「業績が高いチームに共通する鍵の1つが心理的安全性」だと突き止めます。ただしこの戦略は「ぬるま湯職場になる」なんて批判されることも・・・。

 

今回は心理的安全性について詳しく解説します。

心理的安全性について解説!自分の職場は大丈夫

ぬるま湯組織?“心理的安全性”の正しい意味が知りたい

職場で誰にたいしても自分の意見を言えるなら、心理的安全性が高い職場と言えそうです。心理的安全性は職場の状態をあらわす言葉で、安心して自分の考えを口にできる環境のことを指します。

 

職場環境を改善する対策は、チームづくりの最新戦略として世界各国で脚光を浴びています。Google発信のトレンドは数え切れないほどたくさんありますが、心理的安全性もその1つです。

 

ところが最先端の戦略は賛否両論あるのが常で、心理的安全性も例外ではありません。ぬるま湯組織とバッシングされることがあります。

 

たしかに言葉の意味を正しく解釈できずにまちがったやり方で導入してしまうと、ぬるま湯組織になる可能性も捨てきません。

 

部下の成長もSTOP!ぬるま湯になりがちな背景

心理的安全性のルールの1つ「否定しない」をまちがって解釈してしまうと、ぬるま湯組織になりかねません。

 

たとえば新人が出した意見を「新人の立場でえらそうに発言するな」なんて問答無用にダメ出しをするのはNGです。しかし、意見の内容がまちがっているなら、きちんと否定する必要があります。

 

なんでも「いいね」で済ませるゆるい上司の下では、部下も成長のチャンスを奪われ生産性も上がるわけがありません。

 

もともと日本人は否定されることに敏感で、本音と建前を使い分ける国民性です。内心反対していても、当たり障りのない表現でやり過ごそうとする傾向があります。

 

最近はパワハラ扱いされるのを恐れ、厳しく指導しない上司が増えていることも影響しているかもしれません。

 

そもそも自分の考えをオープンにするのが苦手な方も少なくありませんが、イエスマンばかりでは活発な議論になりません。チーム全員が心理的安全性の意味を正しく解釈できるよう、学びの場が不可欠です。

 

成果が出る効果的なチーム戦略の1つ

心理的安全性を向上させるやり方は、成果が出る効果的なチーム戦略の1つです。Googleは確証を得るまでに数百万ドルもの費用を投じ、数年がかりで研究した上でコンスタントに業績を上げるチームの共通項を突き止めました。

 

すぐれたチームは、メンバー同士が意見を率直に出し合います。目的はあくまでも生産性を高めるためで、好き勝手なことを言いっぱなしにしていいわけではありません。

 

お互いの意見がぶつかったときも、よりよい結論に到達するため徹底的に議論を交わします。ぬるま湯組織とは真逆の、プロ同士が真剣にぶつかる緊張感ある現場になります。

 

心理的安全性を高める3つのメリット

コミュニケーションの活性化

社員にとって最大のメリットはコミュニケーションの活性化かもしれません。同調圧力に屈して思うように発言できない状況はストレスもつよく、孤独感を感じやすい状況です。

 

誰のことも信用できないので、たとえ有益な情報を持っていても共有する気にはなれません。その点、心理的安全性の高い職場では話し合いの場がどんなにヒートアップしても、あとくされがないのが特徴です。

 

純粋にアイディアを出し合うために意見を交わしているだけで、相手の人間性を否定したり知識や経験の差を見下したりしているわけではないとお互いに理解しているからです。

 

信頼関係があるので、成功体験も失敗体験も共有しやすくなります。人間関係のトラブルも激減するため、離職率が低下するのもメリットの1つです。

 

社員も会社も成長

心理的安全性が高い環境では、社員も会社もぐんぐん成長できます。発言回数が増えればアイディアが採用される確率も高くなるはずです。

 

チームに貢献している実感も湧きやすく、責任感も自然に芽生えます。しかも風通しがよい職場は今の時代のトレンドなので、有能な人材も集まりやすくなります。

 

その結果、さらに意見交換の場が活性化しメンバー同士にもよい化学反応が起きるでしょう。プロジェクトの成功率も高くなり、業務拡大のチャンスも増えます。

 

行動力が上がり生産性も向上

心理的安全性を高めると社員の行動力も飛躍的に上がるため、生産力も向上します。人間が働いている以上ミスをゼロにはできません。

 

しかし、正直に報告し合いチーム一丸となって動けば、解決能力が向上する好循環が生まれます。負のスパイラルにはまり抜け出せなくなる隠蔽体質の職場とは、雲泥の差です。

 

ぬるま湯にしないで心理的安全性を引き上げる方

社員の4大不安を解消する

お互いが同じ不安を抱えていると理解するだけでも、不安感は薄れるはずです。

 

◆不安その1:無知だと思われる不安「『こんなことも知らないの?』と思われたくない・・・」

 

質問をせずにわかったふりをする社員が増えます。対応も遅れ、ミスが勃発しがちです。

 

◆不安その2:無能だと思われる不安「能力が低いと思われたらどうしよう・・・」

 

素直に支援を求められず、相談もできません。その結果ミスをしても評価が下がったり罰せられたりするのを恐れ、正直に報告せず深刻なトラブルに発展しがちです。

 

◆不安その3:邪魔をしていると思われる不安「自分の発言で議論を長引かせてはいけない」

 

「残業時間が長くなった」と非難されるのを避け、会議の時間短縮を最優先します。斬新なアイディアが生まれるチャンスを逃してしまいます。

 

◆不安その4:ネガティブだと思われる不安「否定したら傷つけるかもしれない・・・」

 

意見が対立したメンバー同士で気まずくなることを恐れ、不本意でも相手の意見を受け入れます。もっと改善の余地があるのに現状維持しかできず、問題解決能力の低下も避けられません。

 

マネジメント手法を活用する

代表的な4つの不安を解消するためにも、まずは学ぶことが大切です。インプットだけでは足りないので、マネジメント手法も活用しましょう。

 

心理的安全性を高めるマネジメントテクニックとして、ピアボーナスや1 on 1、OKRなど色々なやり方があります。

 

最初は意見を伝える恐怖感を払拭するため、発言する機会を全員に均等に与えるのも効果があります。意識してアウトプットの場をつくるのがポイントです。

 

ぬるま湯組織にしない関わり方を学ぶ

心理的安全性を向上する戦略は、会社と働き手の両方にメリットをもたらします。ぬるま湯組織にしないためにも、まずは徹底的に正しい知識をインプットしなければなりません。

 

リーダーや上司も評価方式を変え、ミスによる減点式ではなく成果に対する加点式に変えるなど、仕組み自体も変化させる必要があります。

 

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コラム執筆者

リスクモンスター株式会社 教育事業部
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