第3回『全ての人が本当の意味で活躍している状態とは』

前回は、「働き方改革は全ての職場で実現可能か」についてお伝えしました。
※前回までのコラムはこちらからご確認ください。
最終回は、「全ての人が本当の意味で活躍している状態とは」についてお伝えします。

「一億総活躍社会」を想定してみる

全ての人が活躍している状態とはどのような状態でしょうか。

第3次安倍晋三改造内閣の目玉プランとして「一億総活躍社会」を目指すということが謳われ、政府はそれに向けて様々な取り組みをしています。

では、具体的に企業や組織の中で、全ての人が活躍している状態とは、どのような状態と考えられるでしょうか。

多くの企業では、数値目標として「女性管理職比率〇〇%達成」を掲げていることと思いますが、これはあくまで結果論で、本質は別のところにあると考えます。

私は、全ての人が本当の意味で活躍している状態とは、「全ての人が自分らしくイキイキと最高のパフォーマンスを出せている状態」と思っています。
子育て世代の女性や介護を行っている方等、労働時間等に制約がある方も含めて全ての人が、限られた時間で自分らしさや自分の強みを活かして、イキイキと最高のアウトプットを出し続けている状態、これが本当の意味での全ての人が活躍している状態であるということです。

「一億総活躍社会」実現のためにやるべきこと

この状態を実現するためにまずやるべきことは、以下の2点であると考えます。

①働き方の改革
②人事評価制度の見直し
①働き方改革とは、これまでの長時間労働体質を改善し、短時間で成果を最大化させる働き方にシフトしていくという取り組みを行うということです。
従来の長時間労働が当たり前の労働環境では、近い将来に予測されている介護人口の大幅な増加等に伴い、ほんの一部の社員のみが成果を出しているという状態に陥り、組織全体のモチベーション低下により、パフォーマンスの大幅な低下を招いてしまいます。
全員が短時間で成果を出す働き方にシフトすることによって、時間に制約がある社員も含めて全ての人がモチベーション高く、最高のパフォーマンスを出すことができるようになります。
②人事評価制度の見直しとは、評価基準に時間あたりの生産性を評価する観点を導入し、これまでの労働時間を度外視した評価制度を廃止するということです。

この評価制度の導入により、短時間で成果を出す働き方を実現している社員が管理職や役員に登用され、意思決定の場に参画することにより、更に働き方改革、労働環境の改善に拍車がかかっていきます。

上記の2点の取り組みをまず行うことで、「全ての人が本当の意味で活躍している状態」を実現することができると考えます。
多くの企業が目標値として掲げている「女性管理職比率〇〇%」もこれら取り組みにより、本来意図している状態を実現しながら達成することができると言えます。

是非、これらの2つの取り組みを今から始めていただき、全ての人が自分らしくイキイキと最高のパフォーマンスを出せる企業・組織を目指していただきたいと思います。

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