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お役立ちコラム

企業内で展開されるコーチングの本質

2023年12月14日


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■卓越した成果を生み出す組織形成とハイ・パフォーマー育成に欠かせないコーチング

日々変化し、競争が激化する現代のビジネス環境では、従来の経営手法だけでは成功への道は険しいものです。常に、既存の枠を超えた新しい発想を生み出し、それを早期に現実化し顧客に届ける事が求められています。その中で、グローバル企業を起点としコーチングというスキルが浸透してきたことはある意味必然的とも言えます。
 
筆者自身が企業にトレーニング設計責任者として従事していた時代と、独立後に大手企業を中心にコーチングを含めた、ハイ・パフォーマーの育成に取り組んできた20年以上の経験から、コーチングの本質と効果についてお伝えします。

■コーチングと成果向上

コーチングは、個別面談に焦点を当て、個々の組織メンバーやリーダーの潜在能力を最大限に引き出すための手法です。
会議の参加者全員で意見を出すシーンを思い描いてください。10名の参加者が居れば10視点からの意見が出る事でしょう。
 
では、1人が10視点を持った意見を出す事が出来たらどうでしょうか?そうなれば、2人で20人分のアイデアを出す事が短時間で出来ます。
新しい商品のキャッチコピーを考える時に100本ノックのようにどんどんアイデアを出して行きます。その際に一人では行き詰まりがちです。そんなときには他の人の視点(異なる価値観からのアイデア)を刺激因子として活用すると一気に広がります。このような状況をコーチング面談で創って行くというイメージです。
 
「質問を相手に投げて傾聴する」というイメージでコーチングが描写される事は多くありますが、それは一部分を切り取った表現と思っていただけると良いでしょう。質問はあくまで「表面上の手法」と企業で行われているコーチングでは取り扱っています。本質は「組織・本人が望む成果を意欲高く得られるようになる事」です。

■コーチングの役割と効果

コーチングの効果として、上司と部下の信頼関係を築きやすくなることが挙げられます。
上司と部下が向き合うことで、業務では見えづらかった部下の考え方や成長に気付くことができます。
 
また、先の記述のようにアイデアを出し合える関係性も構築できます。常に上司が正解を出し、上司が出した正解に部下が作業として従う存在なのではなく、一緒に刺激をし合いながら上司と部下、リーダーとメンバーが伸びていく関係性とチーム環境を整えることができるということです。
 
さらに、新しいビジネス発想は上司から見ても新しいものなので「教える、教わる」という関係性にこだわることで生じる、上司側の精神的・肉体的負荷を回避することも可能です。
コーチングが一方通行ではなく、双方向のコミュニケーションによって成り立つ性質のものであり、定期的に実施することで、コーチングの時間以外のコミュニケーションにも変化が現れます。
 
自身の考えを積極的に伝えたり、相手の考えに耳を傾けたりする事はもちろんの事、何かの事象について他の道は無いのかとポジティブに発想する習慣がコーチングを通して公私ともに根付きます。これは副次的な効果ではありますが、組織の従業員にはビジネス成果だけでなく、プライベートでも良好になる事を会社は望んでいる事でしょう。

■トレーニング設計責任者とプロ・コーチとしての経験から

筆者の経験と現在の取引クライアントの現場から言えることは、企業にコーチングを導入する際の成功にはいくつかの要素が欠かせないことです。まず、組織と個々のニーズに合ったカスタマイズされたアプローチが不可欠です。これは、導入設計として企業が置かれている環境、従業員や競合の状況によっても異なります。
 
コーチとしての信頼性も非常に重要です。企業内では上司やリーダーがコーチを務める事が多いと思います。「指揮命令者として」と「コーチとして」の信頼を得る事は別の事と意識しましょう。
 
これは、コーチングが質問を投げかける、話を聴くといったイメージが強いが故に起こる事象とも言えますが、上司が部下の要望を叶えるただの「つなぎ役」となるリスクがあります。短期的には良い上司になりますが、中長期的には組織の存在や、部下の成長を不安定にする事もあります。

■セミナー参加をご検討の方へ

コーチングは海外から導入されたスキルです。短期間で成果を出せる従業員を生み出す事が求められるポジションでは欠かせないスキルとなっています。ただ、文化が国内外では異なるように企業によって文化・風土が異なります。一律的なコーチング展開ではなく、テーラーメイド的なご自身のコーチスタイルを確立する事を目指すと良いでしょう。
 
オンラインセミナーの2時間ではすべては伝えきれませんが、ご自身の中で「物事が上手く動き始める兆し」を持って帰っていただきたいと思っております。

 

部下育成のためのコーチング 応用編

日程:2024年2月13日火曜日 18:00~20:00
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コラム執筆者

坂本 仁
坂本 仁
JINタレントコンサルティング 代表取締役
10年以上の外資系製薬会社で営業・人事・ハイ・パフォーマー育成部署の経験を持って2017年に独立。国内外の大手企業をお取引先として組織と個人の成長設計と講義を提供しています。研修だけでなく、ビジネス戦略のコンサルティングも行い、机上の空論ではない人財育成からの売り上げ向上までを網羅し次のステージへ導きます。組織内の人財育成を「研修して終わり」でなく、BeforeからAfterまで見据えたパートナーとして提供します。

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