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お役立ちコラム

ITリテラシー ~「知っている」から「役立てる」へ~

2024年02月16日


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■概要

みなさんは自身のITリテラシーを採点するとしたら、何を基準にするでしょうか。
IT関連用語をたくさん知っているかどうかを基準にしますか?
その場合、IT関連用語は様々な分野に数多くあり、しかも次々に新しいものが出てくるので、とても手強いです。
 
あるいは自分はITと無縁の仕事をしているから知らなくても困らない、と決めつけてしまいがちです。気持ちはよくわかりますが、ITと無縁ではいられない現代社会では、そのあきらめはあなたにとって、とても危険でもったいないことになります。
 
そこで、理解する用語の数を増やすことより、ITの理解の質を高めることに目を向けてみてはどうでしょうか。それはITリテラシーの本質でもあります。

■IT関連用語の整理術

ITリテラシーは、IT関連用語を知っているというだけではなく、それらを使いこなし、更には何かに役立てることが求められています。むしろ数よりも理解の質が大切になるということです。理解の質を高めるには、IT関連用語の整理のしかたを工夫するというやり方があります。
 
整理の切り口を『技術分野』と『ITリテラシーの成熟度』の2つにしてみます。
例として銀行ATMを採り上げてみましょう。ATMは銀行の自動預け払い機です。ATMはコンピューターとネットワークで結ばれています。ATMで操作をすると銀行員のいる窓口に行かなくても取引ができます。
 
ATMがコンピューターとつながった端末ということは、ATMの代わりにパソコンやスマホでも同じ事ができるということに気がつきます。パソコンやスマホから現金が出てくるというのは無理ですが、電子決済は可能になります。このキャッシュレスの様々な決済は今やあらゆる場面で活用されています。
 
ここまでの話を整理してみましょう。
銀行ATMの技術分野はまず「コンピューター技術」と「ネットワーク技術」です。
そして安全性を確保するために「情報セキュリティ技術」があります。
また銀行から見るとお客様の利用状況などの情報をマーケティングに活用する「情報活用技術」もあります。
 
そして2つ目の切り口であるITリテラシー成熟度を見ると、あなたはATMを「知っている」だけでなく、「使いこなしている」し、更に社会生活に「活用し、役立っている」ことをよく理解しています。
つまりあなたのATMに対する理解の質(ITリテラシー)は十分高いことになります。
 
2つの切り口のうち技術分野はここでは4つあげました。概ねあらゆるIT(関連用語)はこの4つに分類できますが、もっと違った分類があってもよいでしょう。
一方のITリテラシー成熟度は、「知っている」→「使いこなす」→「役立てる」の順に段階が上がっていき、知っているだけでは物足りないことがわかります。
 
あなたの気になるIT関連用語について、このような整理をしてどこまで理解できているかを見極め、知っているだけに終わらせないようにしてみてはいかがでしょうか。知っている用語の数を増やすことも大事ですが、その理解の質を高めることを優先してみましょう。

■ITリテラシーは防御と同時に武器になる

仕事柄、ITとは距離を置いていますという方、その認識ではとんでもない罠にはまってしまうかもしれません。あなたのパソコンやスマホに突然費用請求やいわれのない要求が届いていませんか。それらはすべて詐欺ですが、最近はとても巧妙で本物と区別がつかないようになってきました。そういう攻撃から身を守るためにもあなた自身がITリテラシーを高める努力が求められます。
 
ITの動向に敏感でITリテラシーが高いと、攻撃から身を守ること以外にも良いことがあります。ITの活用によって生産性が向上したり、仕事の無駄を削減できます。
そしてあなた自身がITの活用から新たな価値を創造する担い手になることができます。
専門家でなくてもITの活用に目を向けるのは、新しい価値を生み出す第一歩になり得ます。せっかくの武器を見逃す手はありません。
 
このようにITリテラシーを高めるために、「知っている」から「役立てる」へ発想を変えていくことが大切です。

コラムの内容を学べる研修情報

『社会人として最低限知っておきたい!ITリテラシー』
日程:2024年4月11日木曜日 15:00 ~ 17:00

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コラム執筆者

藤本 昭雄
藤本 昭雄

公益財団法人未来工学研究所 シニア研究員
 
・経験:ITベンダーの富士通でエンジニアとして30年従事し、プロジェクトマネジメント、お客様折衝、企画立案などの様々なシーンを経験。それらを活かして2007年より研修の講師に従事。
・対象階層:新入社員から管理職まで、これまで延べ5000人以上の受講者。
・研修分野:思考力、企画力、プレゼンテーション力、IT基礎力など。
・研修の特徴:経験に基づいた独自の整理で分かりやすさを追求。更に現場事例も豊富。

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