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健康経営の実践に向けて
~アサーティブ・コミュニケーションとは何か?~

2024年05月21日


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■「なんで言わなかったんだろう」「なんで言ってしまったんだろう」

「上司からの依頼を断りたかったのに、引き受けてしまった」「部下や後輩に言いたいことがあったのに、ついつい言うタイミングを逸してしまった」「言うのを我慢していたので、言った時はキレ気味だった」「部下の意見を批判だと受け取り、攻撃的に言い返してしまった」。その直後に、「なんで言わなかったんだろう」「なんで言ってしまったんだろう」と自己嫌悪に陥る。誰しもこんな経験をしたことがあるのでないでしょうか?

■アサーティブ・コミュニケーションとは何か?

そんな自己嫌悪に陥らないためのコミュニケーション・スキルのひとつが、アサーティブ・コミュニケーションです。この手法は北米で1970年代に、これまで抑圧されていた女性や黒人の人権回復運動とともに広がってきました。今では、教育(学校の先生)、医療(看護師)、そして、ビジネスのフィールドで活用の幅を広げています。
 
短く定義すれば、日本の第一人者の平木典子先生は、「さわやかに自己表現する方法」「自分も相手も大切にするコミュニケーション」とおっしゃっています。この手法は、ビジネスシーンでは職場の人間関係やメンタルヘルスの改善に役立つだけでなく、複雑な交渉や文化や価値観が違う人々との協働に役立ちます。違いを大切にして協働することを通して、生産性や創造性を高めることが期待されています。

■組織風土を変えるとは何を変えることなのか?

セミナーでは「健康経営の実践に向けた土台づくり」と銘打っていますので、その真逆の「企業不祥事」について考えてみたいと思います。つい最近、企業不祥事を起こし話題になった自動車メーカー2社の第三者委員会の調査報告書を読む機会がありました。そこに書かれていた「従業員アンケート」のごく一部を抜粋します。
 
・「出来ない」と言えてない風土。「失敗してもいいからチャレンジしよ」でスタートしても、失敗したら怒られる。
・「できません」「分かりません」は言えず、「やるのが当たり前」の文化。
・目標を達成できない場合、役員や上司からの適切なアドバイスではなく叱責や評価への悪影響が待ち構えているため、役員や上司から叱責されない手段を模索し始める。
・個人的意見が言いづらい、喧嘩口調といった社風があると痛感した。これでは、言いたいことも発言できず上司の言いなりになるしかないと思う。
・「今まで問題なかったのに、なぜ変えなきゃいけないんだ!」「俺の言うことを否定するのか!」などと恫喝ともとれる態度で接する傾向が見られる。
・できないと声を上げると、なぜできないのか、できるようにするにはどうするのかと逆に仕事量が増える為に、声を上げないことや、諦め感などが出てきている。
・コミュニケーション不足。相談しても「どうする?自分で考えろ」が多く、相談にならないことがある。
 
「ひで~会社だな~」と思いました。しかし、これは他山の石ではありません。程度の差こそあれ耳の痛い会社もあるのではないでしょうか。報告書の中には、組織風土改革や意識改革という言葉が出てきます。しかし、「組織風土改革」とお題目を唱えただけでは組織風土は変わりません。では、何を変えればいいのか?

■組織風土は何でできているのか?

「コニュニケーション」です。組織風土は何でできているのか?それは、社内で交わされている無数のコミュニケーションから作られているのです。上司とメンバー、メンバー同士のコミュニケーションを変えることを通して、その“チリ・ツモ”として目に見えない組織風土が徐々に変わっていくのです。

■アサーティブ・コミュニケーションとは何をすることなのか?

組織内のコミュニケーションを変える1つの手法が、アサーティブ・コミュニケーションです。紙面の都合で詳細に解説できませんが、私自身はアサーティブ・コミュニケーションのトレーニングを通して、以下のことに気づかされました。
 
①違いは単なる“違い”であって、“間違い”ではない
②自分の感情に気づき、それを言葉にする
③自分のモノの見方(捉え方)に気づく
④他人は変えられない。黙っていたらなおさら変えられない。自分の言動を変えることによって、自分と相手の間にある関係性は変わるかもしれない。
 
ぜひみなさんも、自他ともに尊重するコミュニケーション手法「アサーティブ・コミュニケーション」を学び、実践してみてはいかがでしょうか?セミナーでは、①アサーティブ・コミュニケーションとは、②3つのコミュニケーションスタイル、③さわやかに自己表現するための枠組みをご紹介します。短い時間ではありますが、コミュニケーション・スキルに関する皆さんの引き出しを1つ増やしていただきたいと考えています。
 
参考文献・参考資料
平木典子『三訂版 アサ―ション・トレーニング』金子書房, 2021
日野自動車 特別調査委員会「調査報告書」2022年8月1日(日野自動車HP 2024.5.20閲覧)
ダイハツ工業 第三者委員会「調査報告書」2023年12月20日(ダイハツ工業HP 2024.5.20閲覧)

■コラムの内容を学べる研修情報

このセミナーでは、相手の主張も大切にしつつ自分の主張もきちんとする、アサーティブなコミュニケーションの大切さとその方法論を学びます。
お互いの違いを「間違い」ではなくただの「違い」と理解し、相手とのコミュニケーションをスムースにする具体的方法を学び、組織の活性化につなげていただきます。

 

セミナー名 健康経営の実践に向けた土台づくり
アサーティブ・コミュニケーション-さわやかに自己表現する方法-
時間 40分
料金 無料
講師名 長谷川 岳雄 氏
受講形式 2024年6月4日に開催したセミナーの内容を録画したオンデマンド配信です。

定員 1社5名まで

 

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下記URLから必要事項をご入力の上、お申込みください。(法人企業1社5名まで)
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■お問い合わせ
リスクモンスター株式会社 法人サービス営業第二部 教育営業課
電話番号:03-6214-0351
メールアドレス:educational-sales-section@riskmonster.co.jp


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コラム執筆者

長谷川 岳雄
長谷川 岳雄

明星大学 経営学部 特任教授/株式会社みらいへ 代表取締役

 

1991年早稲田大学商学部卒業、2004年早稲田大学大学院アジア太平洋研究科国際経営学専攻修了。
経営学修士(MBA)、キャリアコンサルタント(国家資格)、MBTI認定ユーザー

 

1991年オリックス株式会社入社。法人金融サービス部門の営業に従事。その後、大学院修士課程を経て、人事部にて勤務。新卒採用、研修の企画・運営、人事制度・評価報酬制度の企画・運営を担当する部署の責任者を歴任。2013年に独立し、(株)みらいへ設立。大学教員・企業研修講師として活動。三重大学特任教授を経て、現在は明星大学経営学部特任教授。専門は、キャリア開発とリーダーシップ。

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