「取り組むべきとは思いますけど…」
管理職が業務改善に着手する前に乗り越えないといけない「壁」とは?

2020年10月21日

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多くの管理職の方が「業務改善」の必要性を理解していない…なんてことは、ほぼあり得ないと思います。「やるべきとは解っているけど、他にも優先しなければならない仕事がたくさんあるんだよ!」…が、改善への着手を阻んでいる現状ではないでしょうか? 改善の歩みを止めるということは、競合よりも遅れを取ることに直結するのは自明の理。実は、ここに組織の維持・発展を阻害する要因があるのです。

そんな管理職の皆さんに、改めて一度自問していただきたいことを、メッセージとしてお送りしたいと思います。

業務改善に着手する前に乗り越えないといけない壁①
損得勘定

皆さんは、今、眼前に「85%の確率で1万円が当たるクジ」があるとして、参加費無料であれば、クジ引きに参加されますか?

同じく、眼前に「85%の確率で1万円が当たるクジ」があり、参加費無料という条件は同じでも「15%の確率で1万円罰金になる」可能性もあるという条件が加わった場合、クジを引きますか?

これは「プロスペクト理論」と呼ばれるモノで、行動経済学者のダニエル・カーネマン氏とエイモス・トベルスキー氏が、1979年に提唱した学説です。「得をした嬉しさよりも、損をしたガッカリ感を強く感じる」という心理傾向があります。業務改善で明確に「得」を創出できるのであれば取り組みやすいのですが、何かを変えるということは裏目に出ると…が気になってしまって、思い切れません。

業務改善に着手する前に乗り越えないといけない壁②
短期目標>長期目標

成果主義が仕事の世界に持ち込まれて以降、管理職は、決められた期間で、組織から期待されている成果を出すことがミッションと位置付けられるのが一般的になりました。この考え方自体は否定しませんが、会社組織は「続いてナンボ…」のハズ。倒産すれば従業員一同職を失う運命共同体ですから、少なくとも時代の変化に応じた組織変革は当然です。しかし、長期的な視野で業務改善に取り組むことに要する労力があるのであれば、短期的成果に直結する業務に注力したくなります。

業務改善に着手する前に乗り越えないといけない壁③
習慣

人間には、大きな変化や未知なるモノを避け、現状を維持したくなる傾向があります。これを「現状維持バイアス」と呼びます。バイアスとは、偏見・先入観という意味になります。慣れ親しんだ方法から何かを変化させた場合に、どういうマイナスが生じるのか…が気になってしまうのです。人間、損に敏感なんですよね…新たな仕事の進め方を覚えることも、「損」に感じてしまうということも、あり得てしまいます。

時代の変化を先取りしますか?
それとも時代を追いかけていきますか?

短期的に何かを小手先で変化させても、享受できるメリットは大きくありません。特に最近では、少子高齢化による人口構成の変化や働き方改革、今回のコロナ禍の影響など、外的環境が大きく変化する事象が発生しています。業務改善は、生産性向上や自社の製品・サービスの品質アップ、コスト削減につながるだけでなく、労働環境の改善など幅広い面での効果が期待できます。今回を好機と捉え、一緒にその方法論を学びませんか?

コラム執筆者

松本 治

松本 治(マツモト オサム)SAP 代表

株式会社マイナビの19年間の在職中に約3,000社の人材採用・教育コンサルティングと、約5万名の求職者へのサポートに携わる。 その中で芽生えた雇う側も雇われる側もWin-Winの関係になるため、良き伴走者でありたいという想いをもとに人事コンサルタント・キャリア教育プランナーとして独立。
現 大阪工業大学工学部生命工学科客員教授。

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