クリティカルシンキングの基礎を学んであなたの武器にしよう
2020年12月23日
クリティカルシンキングの第一歩
「クリティカルシンキング」をキーワードとして検索すると、「批判的に考えること」と出てきます。更に、ロジカルシンキングとの違いは何かとか、どのように使うのかなどについても出てくるでしょう。そして結局クリティカルシンキングって何なのだろう?という疑問に戻ってきます。こんな経験をお持ちではないでしょうか?
実は、誰もがクリティカルシンキングを無意識のうちに使ってきたことを忘れ、今も使っていることに気づいていません。例えば小さい子供は口癖のように「なんで?」と大人に訊きます。またあなたが会社で上司から指示されたことに対して、「なぜそうするのでしょうか?」と(訊かないまでも)頭に浮かんだりします。このWhy?が出てくるのはクリティカルシンキングの第一歩なのです。
ではクリティカルシンキングの基礎をちょっとのぞいてみましょう。
クリティカルシンキングとロジカルシンキング
「クリティカル=批判的な」と解されることから、クリティカルシンキングは人の考えを容赦なく批判する考え方であると誤解されることがありますが、そうではありません。クリティカルシンキングは、物事を批判的に見ることによって、その本質や正しい結論を客観的に考える思考法です。「論理的に考える」という点ではロジカルシンキングと似たような思考法と感じるかもしれません。
研修では、具体的な職場のシーンを例にして、ロジカルシンキング、クリティカルシンキングに基づいた各々の行動例を並べ、そこから両者の違いを説明しています。
一つの具体シーンを紹介します。皆さんも考えながら読んでください。
『ある職場で商談の増加により見積り作業が増えてきました。見積り担当者は二人だけです。先日お客様に提示した見積りに誤りがありました。当然再発防止策が必要なので、担当の二人で相談し、こんなに忙しいのに二人だけでやっているのが問題ではないか、あと一人の人員増強をお願いしようと決めました。その裏付けとして一週間に発生する見積り件数、1件あたりの作業時間、二人の見積り稼働時間を整理し、それら裏付けと共に人員増強案を課長に説明しました。』
さあ、この案は受け入れられるでしょうか?確かに裏付けもきちんと整理されているので、筋道の通ったロジカルシンキングに沿っているようです。ところがこの論理展開には落とし穴があります。それを見つけるためにはクリティカルシンキングが求められます。皆さんはわかりますか?
それは何か?・・・・・答えは研修の中で解説いたします。
クリティカルシンキングの3つの基本姿勢と実践
クリティカルシンキングは物事を批判的に見ること、という話をしました。でもこれは決して人の考えを批判、非難するための道具ではありません。あくまでも議論を建設的に進め、客観的に説得力のある結論を導くためのものです。それを実現するために3つの基本姿勢が求められます。
- 着目する問題は何かを明確にする。(Definition)
- 人の考え方の多様性を受け入れ、リスペクトする。(Diversity + Respect)
- So what? Why so? を深く掘り下げる。(Digging)
これらの頭文字をとって3D+Rと覚えておきましょう。
以上3つの基本姿勢を常に念頭に置いて職場の様々なシーンで活用すれば、クリティカルシンキングはあなたの強力な武器になるでしょう。
なぜそうなるのか、興味をもたれた方は是非研修にご参加ください。
コラムの内容を学べる公開研修情報
- 『クリティカルシンキング(批判的思考)研修① 基礎編』
- 日程:2021年2月10日(水)
14:00~16:00
コラム執筆者

現場経験を多く採り入れ、実践的な研修内容を心がけている。
eラーニング・公開研修ってどんなもの?
気になった方は、まずは無料体験版
実際のeラーニングと公開研修のコース(一部)を
1ヶ月間無料でお試しいただけます